金融、経済、株、為替… 全地球を覆い、眠ることなく 価格や比率を示し続ける無数の「ボード」 それは現在と未来、夢と現実、希望と絶望、 勝者と敗者の列を明確に切り分ける高くて長い境界である
ボードの瞬き
本:『アジア三国志』
2008年 07月 04日 (金) 14:40 | 編集
アジア三国志…
訳者としては
もしかしたらとても気に入っているのかもしれないこのタイトル
読者としてはビミョーに感じる(笑
血湧き、肉踊る物語というわけでもないから…

内容としては
各国の経済、歴史問題、領土、軍などに
幅広い視点で検討されている。

気になったところ…

1820年には中国とインドだけで世界の生産の半分を占めていた

「雁行形態論」赤松要 1930年発表 1961年1962年復活

中国経済の異常
投資と貯蓄の割合が高い
経常収支の黒字がGDPの10%に達している
貿易のGDPに占める割合が65%ないし70%に達している
海外に巨額の投資を行いつつ1兆ドル以上の外貨準備がある
→それらは変化の必要の兆し:変化しなければ日本の金融バブルの二の舞

ダニエル・ベル→現在北京の中国法政大学に

中国には「民主主義」という言葉に重みが無い
胡錦涛「国民の秩序ある政治参加を拡大し、我々の民主主義を完成するべきである」
→北朝鮮も東ドイツも「民主主義」

マッキンゼー
2015中国の都市人口は二億八千万人
「ミドルクラス」は数千万人規模から数億人規模に

1980年代半ばから2000年にかけて
絶対的貧困の率が上昇しているのは
OECD加盟国の中では日本だけ
…えっ!そうだったの

2007年9月
中国で開催された女子サッカー・ワールド・カップの会場で
日本チームは、英語と中国語で「ありがとう中国」と書いた幕を掲げたが
試合中はブーイングを受けつづけていた。
政治家が何を望もうが、中国の世論は日本を敵視し、ナショナリストになっている

世界銀行は「インドは他の国と比べて、所得の不公平がすくない社会である」
としている

シン博士(首相)は、不平等が拡大しない限り、インドの現況も改善されないことを承知している

インドの貿易障壁は中国より大きく、メーカーは最安値のインプットの利用を阻まれていた

インドには法の支配という美点があるといいはやされているが、それはこの過度の規制と表裏一体であり、じつは弱みなのだ

インドで英語をしゃべれるのは9% 1億人超か
…割合で言えばたったそれだけ?、絶対数ならそんなにも!という数字

『日本 危うい超大国』(邦訳『人は城、人は石垣』)フランク・ギブニー著 1970年代
…どんな本か、ちょっと見てみたい

中国のエネルギー消費と二酸化炭素などによる汚染が増えているのは、経済が成長しているからではない。中国のエネルギー消費と温暖化ガスの排出は、GDPの伸びをしのいでいる

1984年 インド マーディヤ・プランデージュ州ボーパールで
アメリカのユニオン・カーバイドの子会社の殺虫剤工場から
有毒ガス流出事故
3800人以上が即死、その後死者2万人、後遺症12万人
(チェルノブイリを上回る惨事)

中国とインドの発展が地球の資源を使い尽くすのではないかという不安は
あっさりと斥けても平気

中国の国有企業は、欧米の企業が二の足を踏むような危険地帯での
探鉱と鉱山建設に意欲を示している
(アフガニスタンの銅鉱床 30億ドル)

アフマド・ザキ・ヤマニ(1970年代のアラビアの石油相)の言葉
「石器時代が終ったのは石がなくなったからではなかったように、
石油の時代の終わりは石油がなくならなくても訪れる」

日本の細菌兵器開発の731部隊の建物は実用一点張りの雰囲気で
「邪悪の凡庸」(ハンナ・アレントのアウシュビッツ評)を思わせる

20世紀初頭から1930年代までハルビンはユダヤ人の大規模な入植地だった

1970年代の富の移転の時は
生産国のカネが銀行に収まったままであったが
今回はすばやく投資に回されている

輸入した航空機の消耗品や部品の入手が困難になった場合を想定して
国産航空機の開発に投資
…日本のMRJにもこの動機があるのか

「人生の90%は顔見せだ」(ウッディ・アレン)

アジア三国志アジア三国志
(2008/06/06)
ビル エモット

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