金融、経済、株、為替… 全地球を覆い、眠ることなく 価格や比率を示し続ける無数の「ボード」 それは現在と未来、夢と現実、希望と絶望、 勝者と敗者の列を明確に切り分ける高くて長い境界である
ボードの瞬き
本:『資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代』
2008年 06月 19日 (木) 21:16 | 編集
ブログに記録をはじめて100冊目の本はこれ。
だが
タイトルは安直だし、表紙は冴えない
もうちょっとかっこよく写真を撮ればいいのに
これでは単なる記念写真ではないか!
持って歩くのが恥ずかしいくらいだ。
内容からすれば
ニューヨーク的風景とイスラーム的風景を
融合させたような表紙にするとか…
というようなことは
さておき
内容
視点はもちろんおもしろい。
1995年という年を境に
世界がどう変わったか?
宗教と経済の関係
でもそれほど議論が深まっているわけではない。
二人がそれぞれの持論を持ち寄って
手探りで共通点を確認しあっているという程度。
でも未来へのヒントは得られているし
収穫のある対談ではある。
といっても
イスラーム金融が存在感を増して
オーソドックスな「喜捨」が
経済の中で重要になるかどうかはわからないが
もっと違う仕組みはできていくだろう。
その場合「社会企業家」が
どんな動きをしていくかがひとつの焦点になるだろう
今週のNewsweekにも<寄付>の基準で上場を決める市場が
ブラジルで作られたという記事が出ていた
EUにも追随の動きがあるようだ。

気になったところ…

1991ソ連崩壊→社会の混乱→武器市場→オウム真理教
オウム真理教の人材レベルはアルカイダとは比べものにならないくらい高かった

有り余るマネーをめぐるアメリカとアジアの対立
アジアの通貨危機を起こしてアメリカに資金を集める→アメリカ「マネー集中一括管理システム」

アメリカ 2002
債権より転換社債や公募増資(エクイティ部門)を重視
→返さなくていい資金

アメリカ:ネットバブルと「強いドル」政策
企業の競争力強化はできたがドル・ベース決算で利益が縮んだ→バブル崩壊

アメリカ 禁固200年 → 「死なないのかもしれない」という感覚

大航海時代 南米からの銀→インフレ 「16世紀の価格革命」
21世紀の「価格革命」は資産市場の膨張から

「資本主義2.0」は主権国家を解体する
「資本主義1.0」が主権国家建設のプロセス

「資本主義2.0」では銀行の信用創造を通ずることなく貨幣が作り出されるようになった
株式が貨幣 無限の貨幣

カネ余りが生じると、余ったカネを美術品や建築物に投じた

オスマン帝国、ロマノフ朝、ムガール帝国、清帝国
17C半ば:4帝国のGDPは世界の56%だった
現在の先進20カ国のGDPは当時は20.2%だった
2001年:先進20カ国+日本のGDPは51.8%
現在の旧4帝国のGDPは22.4%

1999年頃から実質GDPが増加しても、実質的な雇用者の報酬は増えなくなった

賃金の下方硬直性は消えた(2000年1月「日本の雇用システムについて」)

経済学の理論は、実はキリスト教神学の焼き直しではないのか(島田)

BRICsやNEXT11などで投資先がなくなったら、残されるのは債券利回りしかない

世界市場経済が国家の権威を追い越した今、市場経済の成長と変化に常につきものの
不平等と不安定という欠陥是正のためのパワーも意思も、国民政府が失っている
(『国家の退場』 S.ストレンジ)

アメリカの過剰債務の処理は、金融機関とヘッジファンドがあわせて1兆ドル
残りの2.8兆ドルを家計が負担する事になる

日本の社会の強みは、文化の連続性が確保されていること


資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代
(2008/05/30)
水野 和夫島田 裕巳

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