金融、経済、株、為替… 全地球を覆い、眠ることなく 価格や比率を示し続ける無数の「ボード」 それは現在と未来、夢と現実、希望と絶望、 勝者と敗者の列を明確に切り分ける高くて長い境界である
ボードの瞬き
本:『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』
2008年 06月 22日 (日) 21:53 | 編集
「ひらめき」(blink)「直感」についてのお話。
取材はよくされていると思うけれど
研究というほどでもないのかな。。。
話のネタとしてはとてもおもしろいし
目からウロコな記述もある。
相場の格言にも使えそうな内容も多い
でもそれほど深みのある内容には至っていないと思う。


気になった部分…

薬物依存の患者に似ている。患者は自分の行動の結果をきちんと説明できるが、その通りに行動できない(前頭葉腹内側の損傷患者)

言葉での説明には限界があるので、お手本を見せてもらい、頭ではなく体で覚える。
…頭ではなく「体」が覚えるというのは不思議だが、言葉以外の情報で覚えるということかもしれない

『決断の法則:人はどのようにして意思決定するのか』(トッパン 1998)

即興芝居を可能にしているルールのうち、特に重要なのは「同意」だ
登場人物がその場で起きたことをすべて受け入れると、やりやすくなる

スポーツの世界では、分析していたら運動能力が麻痺するという。
流れが失われる
人間は洞察力や直感を飛躍的に高めることができる。人の顔を記憶に留めることができるし、なぞなぞを一瞬で解くことができる。だが、これらの能力はどれも非情にもろいもの

『チェスの盤を見てみろ。敵の動きはすべてわかる。でも勝てる保証はあるか?そんなものはない。敵の考えまではわからんのだ』

トライアングルテスト:三つのなると、最初と二番目に飲んだものの味を言葉で表現して記憶に留め、たとえ短時間でも、束の間の感覚を何か恒常的なものに置き換えないといけない。それには味覚を表す語彙の知識と理解が必要

どの国でも写真の表情が何を意味するかについての人々の意見は一致した

顔は内面の感情を表す副次的な表示板ではなく、感情のプロセスにおける対等なパートナー
…(感情が表情を作りながら作られつつある表情が感情をつくる)

命をおびやかされるような状況に直面すると、心は処理しなければならない情報の範囲を狭め、量を大量に減らす

最適な「興奮」の状態、すなわちストレスによってより適切な行動が取れるようになる範囲は、心拍数が毎分115から145のときだ(『戦争における「人殺し」の心理学』)

『狩をしている犬はノミに噛まれても止まらない』

時間がなくなると、人は極度に興奮したときと同じように行動するようになる

第1感  「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
(2006/02/23)
M・グラッドウェル

商品詳細を見る
本:『資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代』
2008年 06月 19日 (木) 21:16 | 編集
ブログに記録をはじめて100冊目の本はこれ。
だが
タイトルは安直だし、表紙は冴えない
もうちょっとかっこよく写真を撮ればいいのに
これでは単なる記念写真ではないか!
持って歩くのが恥ずかしいくらいだ。
内容からすれば
ニューヨーク的風景とイスラーム的風景を
融合させたような表紙にするとか…
というようなことは
さておき
内容
視点はもちろんおもしろい。
1995年という年を境に
世界がどう変わったか?
宗教と経済の関係
でもそれほど議論が深まっているわけではない。
二人がそれぞれの持論を持ち寄って
手探りで共通点を確認しあっているという程度。
でも未来へのヒントは得られているし
収穫のある対談ではある。
といっても
イスラーム金融が存在感を増して
オーソドックスな「喜捨」が
経済の中で重要になるかどうかはわからないが
もっと違う仕組みはできていくだろう。
その場合「社会企業家」が
どんな動きをしていくかがひとつの焦点になるだろう
今週のNewsweekにも<寄付>の基準で上場を決める市場が
ブラジルで作られたという記事が出ていた
EUにも追随の動きがあるようだ。

気になったところ…

1991ソ連崩壊→社会の混乱→武器市場→オウム真理教
オウム真理教の人材レベルはアルカイダとは比べものにならないくらい高かった

有り余るマネーをめぐるアメリカとアジアの対立
アジアの通貨危機を起こしてアメリカに資金を集める→アメリカ「マネー集中一括管理システム」

アメリカ 2002
債権より転換社債や公募増資(エクイティ部門)を重視
→返さなくていい資金

アメリカ:ネットバブルと「強いドル」政策
企業の競争力強化はできたがドル・ベース決算で利益が縮んだ→バブル崩壊

アメリカ 禁固200年 → 「死なないのかもしれない」という感覚

大航海時代 南米からの銀→インフレ 「16世紀の価格革命」
21世紀の「価格革命」は資産市場の膨張から

「資本主義2.0」は主権国家を解体する
「資本主義1.0」が主権国家建設のプロセス

「資本主義2.0」では銀行の信用創造を通ずることなく貨幣が作り出されるようになった
株式が貨幣 無限の貨幣

カネ余りが生じると、余ったカネを美術品や建築物に投じた

オスマン帝国、ロマノフ朝、ムガール帝国、清帝国
17C半ば:4帝国のGDPは世界の56%だった
現在の先進20カ国のGDPは当時は20.2%だった
2001年:先進20カ国+日本のGDPは51.8%
現在の旧4帝国のGDPは22.4%

1999年頃から実質GDPが増加しても、実質的な雇用者の報酬は増えなくなった

賃金の下方硬直性は消えた(2000年1月「日本の雇用システムについて」)

経済学の理論は、実はキリスト教神学の焼き直しではないのか(島田)

BRICsやNEXT11などで投資先がなくなったら、残されるのは債券利回りしかない

世界市場経済が国家の権威を追い越した今、市場経済の成長と変化に常につきものの
不平等と不安定という欠陥是正のためのパワーも意思も、国民政府が失っている
(『国家の退場』 S.ストレンジ)

アメリカの過剰債務の処理は、金融機関とヘッジファンドがあわせて1兆ドル
残りの2.8兆ドルを家計が負担する事になる

日本の社会の強みは、文化の連続性が確保されていること


資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代
(2008/05/30)
水野 和夫島田 裕巳

商品詳細を見る
本:『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』
2008年 06月 13日 (金) 16:21 | 編集
2007年上半期「ベスト経済書1位」(週刊東洋経済)である。
大変評価の高い本ではあるが
「ベストセラー」だと思って読むとちょっと堅苦しい。。。
理論や数字が多いし
小見出しと内容が少しずれているし
本のタイトルと内容も少しずれている気がする
引用も多いが
文脈にピッタリはまる感じがしないところもある。

このタイトルなら
普通はこう見られているが
私はこう見る
何故ならこういう理由による
という展開になりそうだが
必ずしもそういう展開になっていない。

やや読みにくい本である。
というか
本としてはそれほどこなれていない気がする

でも、内容は
国民国家の資本主義的発展とその限界点を
中世のイタリアと現代の日本を比較して論じたりしていて
とても魅力的である

でも、ブローデルとウォーラースティンに偏りすぎかなぁ。。。
というか
ブローデルとウォーラースティンの歴史観に
スーザン・ストレンジの現代社会論を継ぎ足した上に
ドル/円の『通貨燃ゆ』を載せて
現状を理論的数値で表現した
という感じか。。。

人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか
(2007/03)
水野 和夫

商品詳細を見る
本:『あなたもいままでの10倍速く本が読める』
2008年 06月 09日 (月) 21:53 | 編集
今の10倍とは言わなくても3〜5倍は速く読めないと
読みたい本がたまっていくばかりである

この本は確か以前にも読んだことがある。。。気がする

あなたもいままでの10倍速く本が読めるあなたもいままでの10倍速く本が読める
(2001/09/19)
ポール・R・シーリィ

商品詳細を見る
本:『誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義』
2008年 06月 09日 (月) 21:44 | 編集
帝塚山大学での連続講義の続編
松岡正剛、近現代の世界と日本について語る

おもしろいはなしですが「誰も知らない」というのはもちろん大げさ

以前見たことのある何だか見にくい変な年表は
この人の本(『情報の歴史』NTT出版)だったのか。。。

いろいろ気付かせていただいたことはあったけれど
次も絶対読みたい、というところまではいかない
少〜し、感覚的なものだけれど肌に合わない気がしなくも無い。。。

気になったところを書き出すと…

「国家というものの本質は暴力にある」…ルネ・ジラール『世の初めから隠されていること』

教父→キリスト教の宗教的な社会有機体=コルプス・クリスチアヌム=イエスの体を共有するキリスト教社会

国家というものは、人間が人間を素材につくりあげたリヴァイアサンのような人口の集合体だ
人間集合装置のしくみだ→幻獣国家…ホッブス

家康は高麗から伝来した木版活字のセットを入手しているが、お蔵入りさせている
→江戸文化の木版草紙、浮世絵の発達=「負のはたらき」

人間や社会がすすむ先に「自由・平等・博愛」あるという見方ではなく
人間や社会のもとにひそむものを考えたいという見方=ゲーテ
     ↓
ドイツ観念哲学やドイツ・ロマン派=「民族の記憶」が大事≠ナポレオン的(フランス・アメリカ的)近代

アヘン戦争当時、イギリスと清の貿易はイギリスの輸入超過
三角貿易

欧米というのはわからない相手にこそ自国の伝家の宝刀を抜く

「パクス・ブリタニカ」=「インドはわがために綿花をつくり、オーストラリアはわがための羊毛を切り、ブラジルはわがためにコーヒーをつくる。世界はわが農場、イギリスは世界の工場」

イギリスもフランスも日本がまねるにはあまりもスケールの大きい大工事・大博打をしていた

列強というのは、「やられたら、やりかえせ」「やる前に、やっておけ」

漂着をふくめると100回くらいは来ている(江戸の外国船に関して)

日本の海域でロシアとアメリカは先陣争いをした(ペリー来航)

清→「中体西洋」=「中国の学で心身を修養し、西洋の学で世事に応ずる」
日本→「和魂洋才」「東洋道徳・西洋芸術」

人間の活動の本質にはそもそも「共感(シンパシー)」がある…アダム・スミス
   ↓
共感社会には見えざる手が働く=自由放任(レッセ・フェール)への信頼

社会主義(ソーシャリズム)…ピエール・ルルーによる造語(1830年代)

『四運動の理論』(シャルル・フーリエ)
人間と社会にひそむ感覚情念(五感・友情・野心・恋愛・家族)
機械化に向かう情念(密謀・交替・複合)などの組合せで新たな共同社会(アソシアシオン)をつくる

第一次大戦→旧帝国の崩壊(ドイツ帝国、オーストリア帝国、オスマン帝国)
…古い政治組織では総力戦は戦えなかった

誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義
(2007/12/20)
松岡 正剛

商品詳細を見る
本:『17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義』
2008年 06月 09日 (月) 17:12 | 編集
サブタイトルの通り、帝塚山大学での連続講義をまとめたもの
神話の時代から宗教の中世までの世界と日本

気になった部分をいくつか書き出しておく

ヘレニズムの特徴は「神の世界の地上化」

「生まれ生まれ生まれ生まれて、生の初めに暗く
死に死に死に死んで、死の終わりに冥(くら)し」…空海

自分が苦しければ苦しいほど、きっとそれは何か聖なる体験になっている…聖フランチェスコ

朝廷というのは、朝の時間にまつりごと…をやったことからきている

人間の必死な思い
「遊び」と書いて「すさび」
スサとは「」すさまじい」「すさんでいる」

貴族→もののあはれ(浄土・寺院) 武士→あっぱれ(壮麗な武具)
死の美学

「…老いては子に従え」は仏教以前の「マヌの法典」から続いているもの

連歌…歌の連鎖(ネットワーク)→日本人の美意識の洗練

「すさび」→「冷えさび」
見えないものを見る。引き算の文化

ヘーゲルやマルクスの「止観」(19世紀)
日本では13世紀
止めて見ると、逆にそのなかにいろいろなものがずっと見えてくる
写真、禅

水を感じたいがゆえに水をなくす→枯山水

桃山文化というのはアーティストの主人公たちが
「禅」から「法華」へと移っていった時代だった

バロックというのは結局、「もうひとつの世界」というものに人々が熱中していった時代
→地球上に存在する未知の国々、想像力によって描くヴァーチャルな別世界
全知全能の一人の神につながるという世界観が崩れ
中心からそれていく文化

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義
(2006/12)
松岡 正剛

商品詳細を見る
本:『ロジカル・シンキング入門 (日経文庫)』
2008年 06月 09日 (月) 15:07 | 編集
具体例を使いながらのわかりやすい入門の入門書
もちろんこの本を読んだからと言ってロジカルにもクリティカルにもなれるわけではない
本はきっかけのひとつに過ぎない
実際にスキルを身につけるために必要なのは
日々の訓練、習慣付け、それから自分を変え新しいことにチャレンジする勇気

メモ
説得の三要素…アリストテレス
 エトス(語り手の信頼性)
 パトス(聞き手の感情に訴えること)
 ロゴス(言論を用いること)

ロジカル・シンキング入門 (日経文庫)ロジカル・シンキング入門 (日経文庫)
(2004/07)
茂木 秀昭

商品詳細を見る
旅の記録:九州 博多〜大分 18
2008年 06月 08日 (日) 20:53 | 編集
博多から大分にかけての駆け足の旅を終え
最後は新幹線 N700系のぞみ
おそらく世界で最も洗練された列車だろう。
フローリングのディーゼル機関車と比べると
温かみが無いようにも感じるが
社内は広々として清潔感があり
研ぎ澄まされた車体のフォルムには強い存在感がありかつ美しい

P1060490.jpg

中途半端なホテルよりはるかに快適
P1060496.jpg

P1060492.jpg


今回の旅は
型に収まらない奔放な自然の中に型を見出し
型をはみ出していくことに人間精神の自由を見出す
ような旅だった。
発見の多い良い時間を過せたと思う。

「アジアの中の九州」を肌で感じる事もできたし
それが日本を変えて行くであろう事も感じられた。

アジアという非日常が九州の日常に溶け込み
混沌を生みそして次の型へと変貌していく
人間の想像力が型を破って変えていってしまうのだ。

「ゆふいん号」は愛すべきローカル・クラシックである。
しかしその目的地である町は
「ゆふいん号」の知らない間に
「ゆふいん号」自身が運んできた人々の
泥臭い集合的想像力によって
次々と勝手に変わっていく。
しかしまたそれは一転して「のぞみ」という超モダンとも繋がり
そのモダンは世界中の高速鉄道網というグローバル・モダンへと広がっていくのである。
旅の記録:九州 博多〜大分 17
2008年 06月 08日 (日) 19:49 | 編集
天下の「湯布院」をわずか2時間で駆け抜け
次なる目的地の「九重“夢”大吊橋」へ

途中で見た大分の植林は見事だった
山全体が巨大な庭のように良く整えられている印象だ
P1060449.jpg


さて日本一の吊橋である「九重“夢”大吊橋」
遠目に見ていると緑豊かな自然に囲まれ、大きな滝が水音を轟かせる
なかなかの風景なのだが
P1060451.jpg

近付くとやっぱりデカイ
P1060452.jpg

そして怖い〜
歩き出すとたった390mがやたら長〜い
P1060453.jpg

謳い文句は「天空の散歩道」で
確かに大変見事な風景ではあるが
渡っている間は修験道の修行の気分
旅の記録:九州 博多〜大分 16(ゆふいん案内 その12)
2008年 06月 08日 (日) 19:08 | 編集
ジャパン・クラシック→ナチュラル&アンティーク→トトロ→ダジャレ
と型を崩してきた<湯布院の想像力>は
実は観光地としての次の型も既に手に入れている。

それが
P1060415.jpg

「中国・香港観光親善大使」にも任命されたハローキティ!

キティは日本の観光地という観光地に存在する
というか、「ご当地キティ」が存在する事が日本の観光地の証、
デファクトスタンダードである
(「ご当地キティ」の数は現在1500種類を越えている。
その進出を拒めるのは治外法権のあるディズニーランドのようなところくらいか…)

天皇家やお雇い外国人の保養地か
霊験あらたかな宗教施設であることを厳密な核とした観光地から
ストラップやボールペンに付けられた小さな小さなキティによって
ゆるやかにその存在を証明される観光地へ
「湯布院」も日本の数多の観光地もいつの間にか変貌しているようだ

これは観光のトップダウンからボトムアップへの変化ということか
あるいは観光消費の多様化もしくは平準化ということなのだろうか…

偉大なる非日常とありきたりの日常との区別がつかなくなり
ついにはダジャレ化してしまった「湯布院」は
キティのささやかな降臨によって再び日常の少しだけ上の非日常へと顔を出す


それにしても
永遠に変わらない唯一のミッキーと
無限に変わり続ける八百万のキティ
というのは日米の文化の対比としてもおもしろい
旅の記録:九州 博多〜大分 15(ゆふいん案内 その11)
2008年 06月 08日 (日) 16:53 | 編集
その想像力が「言葉の枠」を侵食していくと
そこにダジャレが生まれる

P1060435.jpg

ここは鯉が泳ぐ水路のある施設
不気味なほど鯉が多い…
しかしさらに不気味さを感じさせるのは
「鯉占い/恋占い」というダジャレ
P1060437.jpg

何か呪われそうな雰囲気…

そして入口の売店で売っているのは
恋の色ソフトクリーム!
P1060434.jpg

確かに<野いちごは恋の色>というメルヘンはわかる
しかしそれが「鯉」と結び付いてしまうと
やはり少々不気味
鯉のソフトクリーム!なんて!!

ソフトクリームとおみくじが「鯉/恋」というダジャレで繋がっている
そのダジャレだけでこの施設を一体感は保たれているのか!?

ちなみに鯉の餌のゴミ箱も印象的
P1060436.jpg

何もそんなに大きくハングル書かなくても…と思う
旅の記録:九州 博多〜大分 14(ゆふいん案内 その10)
2008年 06月 08日 (日) 16:11 | 編集
そんな戸惑いというか混乱というかまどろみというかの中に登場したのが
弦の切れたボロボロで「アンティーク」なギターを携えた
ボロボロでナチュラル・ハイな路上ミュージシャン
P1060401.jpg


彼は私に「変わった人ですねぇ」と言った
(…………どっちが???)
そして彼は私のために歌を歌ってくれた。
即興で途切れ途切れの歌だった
さらに彼は私にビジネス上のアドバイスまでしてくれた!

堅牢なジャパンクラシックが
トトロな想像力で広がりながら崩れていく姿は
彼の姿に重なり合うものがあった。

彼がトトロだというわけではない。
でも彼は崩れていた。
トトロどころかドロドロに崩れていた。
彼と話をしながら私は
人間の精神や想像力は力強く自由であるとともに
とらえどころの無い不気味なものである
と感じた。
だからこそ
人は堅牢な型を必要とし
周囲にもそれを求めるのだと悟った。

しかし熱を帯びドロドロでトトロな人間精神は
堅牢な型を腐食させ
そこからはみ出していくものなのだ。

「湯布院」はそこに参加する様々な人たちの
想像力によって型をはみ出し
型からはずれる<事件>を起こし続けている…
旅の記録:九州 博多〜大分 13(ゆふいん案内 その9)
2008年 06月 08日 (日) 12:59 | 編集
「ナチュラル&アンティーク」はさらに形を崩し
あるいは自由に想像力を広げよりカジュアルな姿になる
次第にそれらは日常の中に溶け込んで
あの信号機や消火栓のように
アンティークなのか風化がナチュラルに進んでいるだけなのかの区別がつかなくなってくる…
P1060408.jpg

P1060386.jpg


そしてそんな境目に<トトロ>が現れる
P1060387.jpg

P1060396.jpg



旅の記録:九州 博多〜大分 12(ゆふいん案内 その8)
2008年 06月 08日 (日) 12:44 | 編集
アンティークと相性がいいのがウッディ
そのウッディはナチュラルへと派生していく
P1060412.jpg

P1060411.jpg


ここでアンティークとナチュラルが結びついて化学変化を起こす

P1060410.jpg
旅の記録:九州 博多〜大分 11(ゆふいん案内 その7)
2008年 06月 08日 (日) 12:36 | 編集
堅牢なジャパンクラシックは少し形を崩しながらアンティーク趣味に広がって行く

P1060426.jpg


オルゴールとガラスはそんな趣味の延長にある
P1060381.jpg
旅の記録:九州 博多〜大分 10(ゆふいん案内 その6)
2008年 06月 08日 (日) 09:53 | 編集
「湯布院」の古層にある香椎荘
それに類するのはこの雰囲気
P1060439.jpg

P1060441.jpg

これらはおそらく偉い人の避暑地、保養地やお金持ちの別荘という
観光地的神話の<核>を形成している部分だろう
…軽井沢の別荘やテニスコート、那須の御用邸

そしてその周辺に<観光>が始まる
P1060409.jpg

最初は古の日本をイメージした
比較的堅牢なジャパン・クラシックだったろうか…
旅の記録:九州 博多〜大分 9(ゆふいん案内 その5)
2008年 06月 07日 (土) 23:55 | 編集
どこまでが「惰性」で
どこからが「狙い」なのかよくわからない「湯布院」

その古層にあるのはこのあたりだろう
P1060392.jpg

2.26事件(昭和11年)の主要関係者である香椎中将の別荘であったという「香椎荘」

その隣にはひっそりと足湯ならぬ「手湯」がある
P1060391.jpg

こちらはあまり由緒正しくはなさそうだけれど
洒落ている
旅の記録:九州 博多〜大分 8(ゆふいん案内 その4)
2008年 06月 07日 (土) 23:25 | 編集
ポストモダンな駅舎を出ると
そこに待っているのは馬車!
P1060407.jpg


そして人力車にクラシックバス
それから地元名産品や大量生産の土産菓子を積み上げた
オーソドックスなみやげ物屋である。

しかしオーソドックスなみやげ物屋の次には
オシャレなロールケーキやプリンの店も並ぶ

その次には
やたらクラシックな消火栓
P1060403.jpg


そしてアンティークな雰囲気の信号機
P1060385.jpg


わざとクラシックな雰囲気を出しているのか
単に古びているのか
だんだんわからなくなってくる…

あ、汽車!
P1060402.jpg


旅の記録:九州 博多〜大分 7(ゆふいん案内 その3)
2008年 06月 07日 (土) 23:06 | 編集
由布院駅に降りる。

ホームそのものの雰囲気はただの田舎の駅であるが
ホームの端に足湯があるのはユニーク
「エキナカ」の先を行く「ホームナカ」であろうか…
(列車の本数が少なくて待ち時間が長いということもある)

駅舎は凝ったもので
設計は磯崎新
P1060405.jpg

ヨーロピアン・クラシックな列車がジャパニーズ・ローカルなホームに止まり
ポストモダンな駅舎に繋がる!!!
という意外性

「湯布院」はそこから始まる
旅の記録:九州 博多〜大分 6(ゆふいん案内 その2)
2008年 06月 07日 (土) 22:34 | 編集
「湯布院」への導入はまず列車
「ゆふいんの森号」である
「湯布院」と「由布院」の使い分けは難しいが今回は主に「湯布院」を使用)

P1060486.jpg

ヨーロピアン・クラシックな雰囲気
床はフローリング
電化されていない路線なのでディーゼルであるが
そのエンジンの振動が旅の気分を盛り上げる

「温泉」を意識しているためか、客席への入口に暖簾
(日本風の柔軟で繊細なプライバシー意識の反映だろうか?)
P1060468.jpg


P1060466.jpg

ディテールはよく作られているし
古くなっても味わいが出てくる印象である
P1060472.jpg

P1060481.jpg

P1060474.jpg

P1060471.jpg

P1060480.jpg


乗務員さんの対応も親切である
(バスガイドさんに近いかも…)

この列車はおそらく
旅行者、乗務員、運転士、整備士、鉄道マニアなど
関係者全員に愛されていると思う。
旅の記録:九州 博多〜大分 5 (ゆふいん案内 その1)
2008年 06月 07日 (土) 22:01 | 編集
宿泊は湯布院
湖畔の温泉付ペンション
というと陳腐なイメージだが
写真を撮ってみると
それなりに絵にはなる
P1060376.jpg

…陳腐だけれど

P1060371.jpg

う〜ん、いかにも…

数百年の年輪を重ねるご神木と
P1060445.jpg


苔むした手水
P1060443.jpg


でもこの風景は
湯布院のほんの一部でしかない。

この後、湯布院を歩いてみてわかったことだが
「湯布院」はただ自然のままに年を重ねていくような場所ではなく
そこから<引き続き起こり続ける事件の現場>なのである

旅の記録:九州 博多〜大分 4
2008年 06月 07日 (土) 21:16 | 編集
続いて大分

山の中の高速を抜けてさらに山の中に入る

P1060365.jpg

一見無造作な野生の草花に
自然の造形を発見するのは楽しい。
混沌から<美>を切り出す作業

P1060367.jpg

言葉とは違うところで
語りかけてくる力強さやバランス
P1060368.jpg

あ、そうなのか
そうだよね
という
自然との静かな対話
P1060370.jpg


旅の記録:九州 博多〜大分 3
2008年 06月 07日 (土) 20:33 | 編集
優雅な「白いかもめ」に乗り40分足らずで佐賀に到着
迎えてくれたのは「えびす様」
P1060346.jpg

佐賀は恵比須の数日本一だそうである。

何故、佐賀が恵比須なのか?
宮崎が天孫降臨の神話の舞台であるように
佐賀は蛭子(えびす)の神話と関係があるのだろうか?



昼食は「佐賀牛のせいろ蒸し」
TS330062.jpg

たっぷりの新鮮な野菜の上に大きな薄切りの肉を載せて蒸す
その野菜と肉を一緒にポン酢かゴマだれで食べる

旨い!

これは是非また食べたいと思う。
…食べきれないくらいのボリュームがあって確か3800円


旅の記録:九州 博多〜大分 2
2008年 06月 07日 (土) 19:34 | 編集
翌日は博多から佐賀、大分方面に向かった

博多駅で楽しいのは特急列車の多彩さである
博多から九州各方面に向かう列車が出ている
どれも特徴があってかっこいい。
鉄道マニアでなくても見ていて楽しいものだ。

JR九州がんばってるな〜
という印象を受ける
おまけに博多〜佐賀間は片道でも往復でも料金は同じ!
(これは高速バスとの競合があるからのようだ)

P1060340.jpg

力強いフォルムの「有明」(787系)


P1060487.jpg

カラフルな「ハウステンボス」(783系)

そして今回乗った優雅な「かもめ」
(正確には885系「白いかもめ」というらしい…)
P1060344.jpg

乗ってびっくり!
床はフローリングで座席は総革張り!
P1060343.jpg


やっぱり頑張ってるな〜 JR九州
旅の記録:九州 博多〜大分 1
2008年 06月 07日 (土) 18:13 | 編集
仕事で九州へ行った。
少し時間を取って地域を眺めてみた。

スタートは博多
宿泊はハイアット・リージェンシー
ブログ用080606ハイアット・リージェンシー福岡

美しく物語性のあるホテルである。

P1060337.jpg


部屋も比較的ゆったりととられており
リラックスできる空間となっている
駅から少しだけ離れているが、
雑然とした駅前から街路樹のある道を抜けていく間に
日常の空間から非日常の旅の空間に移動していく感覚を得ることができる。
立地も演出されているということだろうか。

夜はキャナルシティから中州へ行った
キャナルシティへは商店街から長い歩道橋を渡っていく
これも日常から非日常への演出のように思える
キャナルシティは運河のある素敵な複合施設で
全体に濃厚な「アジア」のテイストがあるような気がした。

キャナルシティの隣は
更なる非日常の空間「中州」である
ここで日常と非日常を繋ぐ演出は屋台と橋である。
橋を渡ったところにサックスの演奏をしている人がいた
いかにも歓楽街の入口に相応しい音を響かせていた…
P1060333.jpg


特に行きたい店などはなかったし
ただぶらぶらしていただけだったが
目立ったのは次の非日常への導き手である<客引き>であった。

中州の非日常から日常へ戻るのはあっけないほど簡単である
大通りを頻繁に循環バスが走っているので
それに乗れば100円で日常に戻れる。

100円で日常に戻れるし
100円で非日常に行ける
100円バスは格安の入場料であり退場料である

100円という<敷居の低さ>は
もしかしたら博多の大きな魅力になっているのかもしれない。
歓楽街だけではなくあらゆる面でオープンな精神が博多にあり
それがこの町をアジアの中心都市の一つとして育てていくのかもしれない。

テレビ番組:『The 世界遺産〜フィレンツェ歴史地区 (イタリア)』
2008年 06月 02日 (月) 15:37 | 編集
フィレンツェに金融が発達し資本の蓄積が起きた

「資本の力VS宗教の力」という構図ができて
力関係は「宗教の拘束力<資本の自由」となる

そして資本の自由が台頭してくると何故か「エロ」が出てくる!
それが裸の『ヴィーナスの誕生』
ヴィーナスの誕生

宗教は裸を隠蔽し、資本は裸を曝け出す
富とエロはどんな関係なのだろう?
何故、富の集積は人を裸にしたがるのだろう?
富のいかがわしさと裸いかがわしさは連動するのか、連想されるのか?
富の圧力が文化や衣服から人間を押し出してしまうのだろうか?



テレビ番組:『The 世界遺産〜キンデルダイクの風車群 (オランダ)』
2008年 06月 02日 (月) 15:06 | 編集
オランダの風車


オランダの風車→治水→風力エネルギーの応用→高い生産性→帆船→オランダの台頭

オランダの風力エネルギーVSイギリスの蒸気機関→イギリスの優位

オランダの場合は外のエネルギーの利用
イギリスの場合は内燃機関

動力を持ち運べる<自由>…モバイル化?

そして次の段階での電気の発見と応用もしくは産業化…エネルギーのデジタル化?
本:『創造的破壊とは何か日本産業の再挑戦』
2008年 06月 01日 (日) 20:03 | 編集
シュンペーターの「新結合(イノベーション)」を元に
現在の日本の産業の進む方向を検討した示唆に富む論文
などと書くと通り一遍すぎるけれど
論文なので一般のビジネス書には無い広がりと落ち着いた展開があり
読んでいて充実感がある。
専門的すぎる書き方をされていないので、日本の産業に関する理解を深めることができる

創造的破壊とは何か日本産業の再挑戦創造的破壊とは何か日本産業の再挑戦
(2008/05)
今井 賢一

商品詳細を見る
本:『フラット化する世界 [増補改訂版]』
2008年 06月 01日 (日) 19:53 | 編集
上下巻あわせて900ページのボリューム
饒舌なだけではなく内容も濃い
基本は上巻だけれど、上巻の内容をひろげていく下巻もおもしろい

ここに内容をまとめたいけれど
多岐にわたる内容なので
簡単にまとめられる気がしない。

フラット化する世界 [増補改訂版] (上)フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
(2008/01/19)
トーマス フリードマン

商品詳細を見る
無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
2008年 06月 01日 (日) 19:45 | 編集
勝間「10倍シリーズ」
最新刊の「効率が10倍アップする新・知的生産術」があれば
内容が重複しているのでこちらはそれほど必要ないか。。。
というか
「新・知的生産術」がそれまでの勉強本の<まとめ>になっているということなのだろう。

あ、今気が付いたけれど
この人の原点は「女性の自立」なので
その視点が反映された内容になっているんだな。
ああ、だから「知的生産」に<ダイエット>なんだ!!

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法
(2007/04/05)
勝間 和代

商品詳細を見る
本『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』
2008年 06月 01日 (日) 19:28 | 編集
読みながら
この人は、とても早口でしゃべるんだろうなぁ
と思った。
そしてこの本もそのように<早口で読める>
効率よくまとめられているからだろうか、効率よく読める。

「知的生産術」に体脂肪計まで登場するのには意外性ありだが、強い違和感はない。
いや、絶対違和感はあるはずなのに違和感を感じさせないところ
結構強引な展開なのに強引さを感じさせないところがこの人の魅力かな。。。
かなり素直に自分をさらけ出している感じに好感がもてるのかもしれない。
正しいかどうかではなく魅力的かどうかなら絶対魅力的だろう。

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
(2007/12/14)
勝間 和代

商品詳細を見る
本:『レバレッジ・リーディング』
2008年 06月 01日 (日) 19:16 | 編集
この本を読むことで著者の書いていることを実践できる。
この本は早く読める。1時間はかからない。そして内容はちゃんとわかる。
ああ、これが「レバッレッジ」な読み方の始まりになるんだ、と体験して納得できる。
まあ、そんな本ばかりじゃないけれど1500円のビジネス書なら
そんなところでもOKだろう。
しかしそれを実践に「レバッレジ」するには別のハードルはある。

レバレッジ・リーディングレバレッジ・リーディング
(2006/12/01)
本田 直之

商品詳細を見る